24.人も街も骨休め!? ―日曜日の丸の内オフィス街―

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 東京丸の内。多くのサラリーマンたちがうごめく平日とは対照的な日曜日の風景である。人々が通勤の疲れを癒す週末には、東京もまた体を休めるかのようにビルもシャッターを閉め、その中に人の気配はない。休日もなく就職活動を行っているのか、リクルートスーツ姿の女子学生がちらほらと見えるだけである。
 平日とはまるで姿を変え、異なる空間と化しているこの街を見ていると、本当にここは「東京」という大都市の中心なのかと疑問を抱いてしまう。
 しかし、平日と休日とでまるで様相を一変させてしまうからこそ、紛れもなく「東京」の都心なのだ。何故なら、「東京」ほど、都心部の常住人口(夜間人口)が減少して、人口増加地域が絶えず周辺部へと拡大し続ける(人口のドーナツ化現象を大規模に引き起こしている)都市は他にないからだ。
 都心部の休日の人口(常住人口)は、どんどんゼロに近づいている。
写真原作者:法政大学4年 小川香子

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