29.東京という名の地方 ―「世界」と「中央」と「地方」の三角関係―

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 東京には、「ふるさと」というイメージが似合わない。日本の中心、世界の中枢都市として、つねに情報の発信地であって、受け手となる「地方」がこれを取り囲んでいる。「中央」対「地方」といった関係性を前提とする限り、「一地方としての東京」という感覚がわきにくいのも当然なのかも知れない。そうした中にあって、写真にあるプロ野球のヤクルトスワローズとその応援団は、何故か「一地方としての東京」を感じさせてくれる数少ない一つである。阪神タイガースが大阪のチームであるように、スワローズはまぎれもなく東京のチームなのだ。
 だが、東京の持つ「世界都市」と「中央都市」と「地方都市」の三面性のアンバランスは、今日の「東京」のいびつさを表している・・・。
写真原作者:日本大学4年 石田博之

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