16.予備校までが超高層ビル化 ―「志望校を見下ろす、合格力!」って?―

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 2008年4月、JR新宿駅から徒歩数分の場所に、代々木ゼミナール本部校「代ゼミタワー」が開校した。地上25階建て・高さ134mの超高層ビルには、教室や自習室、事務室や講師室ばかりか、15階にスカイレストラン、16階に空中庭園、18-25階に至っては難関大志望者向けの学生寮(全91室、寮費は年間250万以上)などが入っている。
 東京を一望できるパノラマビューが売りになっており、TVで流れたCMには東大・早稲田・慶應などの名前と方角を示して(実際には視認できないが)、「志望校を見下ろす、教育力!」というキャッチコピーが全面に押し出されている。
 高いところから志望校を見下ろすというレトリックは、志望校合格に導く環境や教育力の高さに重ねられている。つまり、超高層「タワー」が志望校合格を暗喩するのである。
 少子化による受験生数の減少傾向が強まり、予備校間の競争が激化している中で、代ゼミは莫大な資本を投下してタワーを建造し、一種のシンボル操作に打って出たのだ。
写真撮影者:日本大学3年 萩原 朋実
2008年9月12日(金)13時07分
「代々木ゼミナール」本部校(渋谷区代々木2丁目)にて撮影

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