4.アキバ系ファッション? ―無意識の産物―

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 結んだ髪、微妙な長さの袖のシャツ、デニムのパンツに片掛けのリュック。秋葉原の電気街に、まるでゲームキャラクターのような人物。これが、シブヤ系、シンジュク系に続くとも言われる、「アキバ系ファッション」の「典型」なのか?
 ここには、PCショップや電気店にまじって、マンガ、アニメ、ゲーム、フィギア、同人誌を扱っている店も多数存在する。PCやそのパーツを買い求めに来る人々と、アニメやフィギア志向の人々。共にどことなく「マニア」や「オタク」イメージがついて回る。しかし、街行く人々のファッション・スタイルは、決して一様ではない。共通 項らしきは、「ファッションにあまりお金をかけていない」と思われる点くらいである。私たちが秋葉原でたまたま出会いインタビューしたアキバ通 のタレント伊J院H氏の「ここに集まる若者は他にお金をかけるものを持っているので、オシャレに対する意識が低いのだろう」という言葉が示唆深い。
 「アキバ系」とは、マニアに結びつけてこしらえた「無意識の産物」なのかもしれない。

写真原作者:日本大学3年 山田晃央
2002年6月21日(金)
秋葉原中央通り(千代田区外神田)にて撮影

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