23.2001年4月 晴海が東京を変える? ―職・遊・住の不協和音―

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 朝潮運河を挟んで月島の対岸にある、「晴海アイランド・トリトンスクエア」。約10万平方メートルの敷地内には、高さ195m,175m,155mの3棟の超高層オフィスビル(就業人口約2万人)、60店舗の商業施設やコンサートホールのあるゾーン、165mから50mの9棟の高層住宅(居住人口約5千人)などがあり、職・遊・住の3機能を備えている。1986年12月に発表された再開発計画の下、都市基盤整備公団と民間の晴海1丁目地区市街地再開発組合の2組織によって事業が行われ、今年の4月14日にオープンした。事業者側は3機能の調和を謳っているが、ここに住む住民へのインタビューによると、「トリトン内の店は値段も高く、OL向けのものが多い為、買い物には月島に行くことが多いし、職場も他なので、ここは住むだけ。生活がトリトンで成り立つことはあり得ない」。トリトンスクエアのキャッチフレーズ、「2001年4月 晴海が東京を変える。」とはいかないようだ…。
写真原作者:日本大学4年 吉田朝美
2001年7月1日(日)15時頃 
月島橋(中央区月島)にて撮影

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