16.怖いもの見たさのエスカレーション ―欲望の過激化―

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 奇形児、奇病、死体、性的変態、犯罪行為やドラッグなどいわゆるジャンクカルチャー(鬼畜系)と呼ばれている出版物が、都心の本屋に一つのコーナーを作るほど溢れている。昔からこの種の本は存在していたが、これほど大量に出版されてはいなかった。
 タブー視されているものを見たいという欲求、日頃やりたくてもできない行為の代替としての機能が、こうした本を読む主な理 由である。
 最近になって氾濫し始めたのは、規制の枠がゆるみ、同時に倫理観が次第に失われているからか。人々の欲望がそれまでの情報 では満足しなくなり、それにつられる形でますます過激になっていく。
 人間の欲望は、天井知らず。行き着く先があるのだろうか・・・?
写真原作者:立正大学1年 中後大輔

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