8.東京ドームの混雑の裏側―都心随一のエンターテイメント・シティの実相―

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 2022年の年の瀬に東京ドームで行われたアイドルグループ「Hey!Say!JUMP」のライブの、開演1時間半前の様子だ。開場後30分が経っている。一見ファンでごった返しているようだが、(1)赤い服のスタッフが立つドームの入場ゲートに向かって並ぶ人、(2)観覧車の下側に写る白い屋根の物販エリアに向かって並ぶ人、の大きく2パターンに分かれる。
 2023年10月29日(日)、韓国のアイドルグループ「Stray Kids」のライブ開催日の13:30-17:00に人の流れを観察した。すると、13:30(開場90分前)の時点で既に物販エリアには大勢のファンが集まっており、ドームシティ内の飲食店はどこも満席であった。
 東京ドームシティは、野球場・ライブ会場・遊園地・ボーリング場・ホテル・ショッピングモールが一体化した施設だ。山手線の内側に、これだけ巨大なエンタメ系複合施設は他にない。飲食店は他の施設から人が流れ賑わうが、各施設の利用層には遊園地がファミリー層、ライブ会場がアイドルファンというように、きれいに棲み分けられている。
 東京ドームシティは、老若男女のニーズに合わせて、その都度表情を変えるのである。
写真撮影者:日大社会学科2年 井上芽愛
2022年12月29日(木)16時30分
東京ドーム(東京都文京区後楽1-3-61)前にて撮影

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