"映像フィールドワーク”プロジェクト

 “映像で記録する/映像を資料とする/映像で考える/映像で表現する”映像フィールドワークの実践を、2008年度より2年生の「社会学演習」で「東京ドキュメンタリー」(2008-10年度の3年間)と「下高井戸・桜上水物語」(2011年度以降)プロジェクトとして行っています。
 2010年度からは、学部3・4年のゼミナールでもスタートさせました。「社会学演習」では、約半年をかけて取材・撮影し撮りためた映像を編集して10-20分程度の短編映像作品に仕上げていますが、ゼミナールでは、1-2年の長期間に渡ってフィールドワークを重ね、映像をデータとして読み込み(データセッションを何度も重ね)、分析・解釈して、成果を30-60分程度の長編映像作品(社会学的映像モノグラフ)に仕上げることを、サブ・プロジェクトとして実践しています。
 映像(視覚)社会学と都市社会学をシンクロさせながら実践的に学び研究を深めると共に、撮影・取材・編集等の技術やノウハウも身につけています。TV番組制作や動画編集など、映像の分野で活躍する卒業生も少なくありません。

関連文献

後藤範章, 2010,「欧米におけるビジュアル・リサーチ・メソッドの一動向」『危機的調査環境下における新たな社会調査手法の開発』(2005-08年 科学研究費補助金 基盤研究(A)成果報告書)

後藤範章・好井裕明「特集によせて:『見る』ことと『聞く』ことと『調べる』こと―社会学理論と方法の視聴覚的編成―」日本社会学会『社会学評論』第60巻第1号、有斐閣、2009年6月、2-6頁) <<全文掲載(PDF)>>

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