5.京王線100周年 ―日大文理学部の歩みと共に―

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 発車を数分後に控えた特急電車の車内に、「2012」「1996」「1969」がやたらと目立つ中吊り広告がずらり。京王線の100周年を記念したポスターが、各車両の端から端までに14枚も掲示されており、各年の電車や駅舎などが写っている。 
 1913年の京王線開通後、29校もの大学が沿線にできた。戦前は1933年の明治大学と1937年の日本大学(現文理学部)を皮切りに4大学が、戦後は現在に至るまでに25大学が開設された。大学・学部の新設も勿論あるが、東京の都心部(山手線の内側)から移転してきたケースが目立っている。文理学部(前身は1901年創設の高等師範科)もその一例だ。
 京王線は、笹塚から調布間12.1kmでスタートし、現在では新宿と京王八王子・高尾山口(共に東京都八王子市)、橋本(神奈川県相模原市)を結ぶ3路線の営業キロが69.1kmにもなる。文理学部が神田三崎町から新宿に近い下高井戸・桜上水の地にキャンパスを移してから、76年も京王線と共に歩んできた。これからも、両者は物語を紡ぎながら時を刻んでいく。
写真撮影者:日本大学4年 永井温子
2013年7月24日(水)22時33分
京王線車内(東京都新宿区西新宿1丁目1-4)にて撮影

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