2.のりかえ便利マップ ―待ち時間でシミュレーション―

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 地下鉄駅のホームで、何やら指を添えて案内板を見つめる男性が1人。他の駅で別の路線に乗り換えたり、エスカレーター/エレベーター/階段/トイレ近くで降りたりするためには何号車に乗れば良いかなどを予め教えてくれる「のりかえ便利マップ」と呼ばれるもので、東京の地下鉄駅ホーム全てに設置されている。ドアが開く方向も駅毎に分かるので、トイレに入るのに何分我慢すれば良いかも計算できてしまう。
 後藤ゼミが、9月25日(日)に表参道駅ホームでマップを見ていた179人を観察したところ、78人がそこから数車両分を移動して乗り込んだ。10月17日(月)には、青山一丁目駅で20人を追跡したところ、16人が目的駅の出口/乗換口に近い車両に乗り、下車後に目の前の階段やエスカレーターにいち早く進んで、移動をスムーズにさせていた。
 「東京人」は、たった数分の「待たされ」時間でさえも無駄にせず、分単位で行動を刻むためのシミュレーションを行う習性をついつい発揮してしまうのだ・・・。
写真撮影者:日本大学2年 弟子丸萌
2011年8月23日(火)10時24分
東京メトロ半蔵門線青山一丁目駅ホーム(港区北青山1丁目)にて撮影

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