24.故郷を感じられる場所 ―中国人コミュニティのつなぎ目―

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 池袋駅北口の一角。このビルには、「陽光城」と名づけられた24時間営業・年中無休の店がある。2002年の7月7日にオープンしたばかりで、中国の食材や雑貨、CD、中国で放送されたテレビを録画したビデオ等を販売している。張り紙や値札などは全て中国語で表記され、店員の使う言葉も中国語である。豊島区には、2002年9月1日現在、区に登録している外国人が16,220人(東京都の外国人340,421人の4.8%)おり、その中で中国人が最も多く8,750人(都の中国人110,445人の7.9%/区の外国人の53.9%にあたる)、未登録者を含めると実際には1.5-2倍はいるとされる。
 安価な木賃アパートが多く残っている豊島区。バブル景気の1980年代後半、住人の多くがさらなる良い環境を求めてここを立ち去り、代わりに出稼ぎや留学のために来日した中国人を中心に多数の外国人が入居した。
 故郷を感じることのできる「陽光城」に、来店する多くの中国人。この店は、大都市「東京」にゆるやかな中国人コミュニティが存在することを、私たちに気づかせてくれる。
写真原作者:日本大学4年 前原孝寛
2002年7月22日(月) 午後8時
池袋駅北口付近(豊島区西池袋1丁目)にて撮影

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