22.お台場で遊ぶ“自由の女神” ―レジャーゾーンと化した臨海副都心―

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 レインボーブリッジ、ゆりかもめ、お台場海浜公園、東京ビッグサイト、東京ジョイポリス、フジTVの新社屋、etc. 臨海副都心は、今や年間2千万人以上が訪れる超人気のデート&レジャースポット。しかし、東京都が構想した元々の計画では、業務系(就業人口10万)と居住系(居住人口6万)を柱とした第7番目の副都心を、 8兆円もの事業費をかけてこしらえるというものだった。ところが、バブルの崩壊で計画の縮小と軌道修正を余儀なくされたばかりか、進まない業務・居住空間化を尻目に、商業・娯楽施設が次々にオープン。今年の4月には、「1998-1999 日本におけるフランス年」事業の 目玉として、パリ市セーヌ河畔から「自由の女神像」がお台場に移築され(来年2月にはドラクロワの有名な絵画「民衆を導く自由の女神」もやってくる)、この傾向に拍車をかけた。果たして、「自由・平等・博愛」の精神は、「娯楽」とどのように響き合うのだろう。
写真原作者:日本大学4年 板山利恵
1998年8月23日(日)午後8時
お台場海浜公園・展望デッキにて撮影

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