世田谷マーマレード・プロジェクト


世田谷マーマレード・プロジェクト
―世田谷と新潟県十日町市松代をつなぐ世田谷産の夏みかん―

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世田谷ブランドのマーマレード作りは、「自然食の健康食卓」代表の増子隆子さん、「用賀mura」「世田谷棚田倶楽部」代表の金野とよ子さんが先導されている企画で、文理学部の程近くに住まわれる、塩澤のり子さんのお宅の夏みかんを使ってマーマレードを作られています。
このマーマレードは、「無農薬・無添加」ということを第一にしており、食について考えさせる力を持っているのと共に、世田谷ブランドの食べ物であることから世田谷を売り出し活性化させるという力も持ち合わせています。
 そのマーマレードを作り瓶詰めをする工場は新潟県十日町市松代にあり、工場を持つ若井明夫さんは、世田谷棚田倶楽部に松代の田んぼも貸していたりと、非常に縁の深い方です。また、十日町グリーンライナーと言って、世田谷・和光・十日町をつなぐバスが週末運行されています。

後藤ゼミナールでは、マーマレード作りから見えてくる世田谷と松代の関わりを見ていこう、ということで「世田谷マーマレード・プロジェクト」と称して企画を立ち上げました。
まずは工場のある松代を見ようということで、夏休みを使って松代に行ってきました。
松代のお米、松代の野菜、松代のお酒…。無農薬で、田舎のおいしい空気を吸ったお米や野菜たちは、どれもこれもおいしいものでした。
また、十日町市では3年に1回「大地の芸術祭」を開催しており、今年が開催年だったので見てきました。町の至るところに展示会場があるため、作品を見るのと同時に、車で町の様子を見ながらの移動が楽しめます。町おこしの様子を実際に見ることができたのは収穫でした。大地の芸術祭には日本大学芸術学部も関わっていて、鞍掛純一教授とそのゼミ生からも町おこしについてや作品完成までの経緯について伺いました。

さらに、若井さんと一緒に農業体験のようなものを行ったり、道普請といって、道路の周りの草刈りのお手伝いも行いました。
若井さんは、十日町市・松代の町おこしのいわばキーパーソンです。松代に行って一番印象に残ったのは、人と人とのつながりでした。若井さんをはじめとした助け合いのつながりを肌で感じることができました。鞍掛教授からも同様に人とのつながりについてのお話がありました。同じ釜の飯を食べ、腹を割って話すことで、信頼関係は生まれるということ。信頼関係があるから、人はそれに基づいて助け合うということ。人は助け合いによって生きていけるということ。若井さんを中心としたネットワークが、そこにはありました。

プロジェクトの成果として、「食」「世田谷と松代の関わり」そして「人と人とのつながり」について着目しながら、
24分53秒にわたるドキュメンタリー作品を製作いたしました。
ぜひご覧ください。

用賀mura
十日町市


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「大地の芸術祭」作品のひとつ。

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日本大学芸術学部の作品のひとつ「コロッケハウス」。

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世田谷棚田倶楽部の棚田。



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