17.東京圏大学 ―人口の逆流現象―

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 西武池袋線元加治駅(池袋から急行で約46分)前にある駿河台大学専用のバスステーションに、学生達の長蛇の列。駿河台大学(埼玉県飯能市)は、1987年に開学した学生数約5200名の文科系総合大学だ。近年、東京・多摩地区や埼玉・千葉・神奈川県で大学・学部の新設ラッシュが続いているが、それらは「東京圏大学」と言っていいだろう。東京国際大学(埼玉県川越市、1965年開学)、東京情報大学(千葉市、1988年)、東京基督教大学(千葉県印西市、1990 年)、東京成徳大学(同八千代市、1993年)、東京純心大学(東京都八王子市、1996年)という名称に、この点がよく現れている。駿河台大学もその一つであり、1999年度入試の合格者は埼玉県(32%)と東京都(28%)で全体の6割を占める。ちなみに、飯能市から東京都への通学者1597名、東京都から飯能市への通学者920名(1990年国勢調査)。人口の逆流現象が引き起こされている。
写真原作者:日本大学2年 馬場豊
1999年7月13日(火)午前9時
埼玉県飯能市にて撮影

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