13.何といっても鮮度が命です ―カラスとおじさんの時代感覚―

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 新宿で人だかりを見かけるのは、そんなに珍しいことではない。彼らの中心には、大抵どこにでもありがちなストリート・パフォーマンスが・・・。しかし、このおじさんとカラスのコンビは、ある種異様な印象を我々に与える。その理由は「物珍しさ/意外性」という点に尽きる。 カラスはその色や数々の「悪行」から、長年人々に忌み嫌われてきた。そうしたパブリック・イメージを逆手にとって、人間からエサ代を「巻き上げる」ことが出来るのも、人々が飽くことなく「新しさ」を求め続ける街だからなのであろう。
 誰もが大道芸人になれる街、そして何処よりも流れる時間の“速い”街、「東京」。いつかはこのカラスとおじさんもあまたのパフォーマーと同じく、ありふれた街の風景にとけ込んでいくのだろう。
写真原作者:日本大学2年 織田華英

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