1.東京圏全域でポケモンラリー ―JR東日本が仕掛けたアドベンチャー―

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 ホームに立ち止まって冊子を真剣に眺めている親子連れがいる。2007年夏で10回目を迎え、毎年30万人近くが参加するJR東日本主催のポケモンスタンプラリーの1コマだ。
 まず6駅分のスタンプを集めると、彼らが身に付けているピカチュウのパスケースとサンバイザー、そして持っている専用スタンプ帳が手に入る。その後、これに近郊エリア95駅に置かれた全種類のスタンプを押してJRの事務所に送ると、別の景品や全駅達成の記念証がもらえる。スタンプ設置時間の限定、シークレットスタンプなどの仕掛けに加え、常磐線牛久駅(茨城県)や高崎線熊谷駅(埼玉県の北部)など都心から遠い駅に人気のポケモンを配置することで難易度を上げ、「東京圏」というフィールドを縦横無尽に駆けめぐることでラリーの醍醐味が体感できるように工夫されている。東京以外でも類似のスタンプラリーが開催されるが、大規模性と継続性の点で、他を圧倒している。
 完全制覇までたどり着かないかもしれないが、彼らの冒険はまだまだ続く。
写真撮影者:日本大学3年 森 明霞
2007年8月1日(水)13時32分
JR浜松町駅のホーム(港区海岸1丁目)にて撮影

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