1.辰巳PAの週末限定モーターショー ―趣味縁を介した擬似的なコミュニティの生成―

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 隙間なく並ぶ改造車。大型車専用駐車スペースにまで溢れ、休憩中のトラックを追いやっている。ここは首都高9号線の辰巳第一PA。車の周りでは人々が話し込んだり、車を眺めたりしている。週末になると22時頃から車が集まりだし、昼とは全く違った顔を見せる。
 6/28(土)・7/4(金)・9/20(土)の深夜に合計1時間半をかけて行った私たちの調査によれば、カウントした111台のうち大半が改造車、近場から来ている(東京・神奈川・埼玉・千葉の)車が99台、山形・群馬・静岡・三河・岐阜・名古屋・尾張小牧・石川・京都・泉・神戸ナンバーの車が12台、1人で来ているケースも少なくなかった。
 首都高に繋がる高速道路を使えば遠くからも来ることができ、広くて開放的な構造にも支えられて、自慢の愛車を見せ、語り合うなどの交流が生まれやすい。このような好条件が重なることで、ここ辰巳PAでは、週末の深夜毎に車好きが集結して、即席のモーターショーが自然発生的に繰り広げられるのである。
写真撮影者:日本大学3年 武士航太
2014年6月14日(土)23時31分
辰巳パーキングエリア(東京都江東区辰巳3-1-7)にて撮影

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