15.ガンダム、台場に立つ ―オリンピック招致の任務を背負って―

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 大人達が夢中になってシャッターを切っている。7/11(土)-8/31(月)に開催された「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」会場を飾った実物大(全長18m)のガンダムである。
 緑あふれる東京の都市再生と2016年東京五輪招致のPRを主な目的とし、精力的な宣伝活動が行なわれた。ガンダムの左肩には五輪招致ロゴが描かれている。報道の多さも手伝い、当初の予想を遥かに上回る415万人もの来場者を記録した。
 8月29日(土)に私たちが行った調査によると、来場者の中心は断然30?40代で、子供を連れている人も多かった。初代ガンダムをTVで視聴していた(1979年4月7日-1980年1月26日の初回放映は低視聴率で打ち切られたが、放映終了直後から人気に火がつき、再放送で大ブレークした)、通称ガンダム世代と呼ばれる人々である。
 ガンダムは話題づくりの起爆剤にはなったものの、五輪招致の任務は果たせなかった。18mの巨体が、オピニオンリーダーになることはなかった。
写真撮影者:日本大学4年 朴哲宏
2009年8月1日(土)16時頃
都立潮風公園(品川区東八潮1丁目)にて撮影

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