17.新宿東南口 ―いつのまにか進んでいた地上での東南一体化―

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 仕事を終えたサラリーマンがJR新宿駅の東南口広場を進み、後を追うように階段から続々と人々が降りてくる。新宿ルミネ2と右側のFlagsビルの明かりが街を照らす。
 1987年のルミネ2開業に伴い東南口が設けられたが、当時の駅前は御大典広場と呼ばれ、昭和天皇即位記念碑の建つ小山があった。1994年に整備されて現在の広場の形が出来たが、周囲は古い建物が目立つ未整備な街区であった。1996年に高島屋タイムズスクエアがオープンすると、人々は新宿駅南口から南口方面に足を運ぶようになった。
 9/22(水)20-23時と10/1(金)11-14時に、後藤ゼミが東南口から出てきた214人を追跡調査した結果、何と174人が新宿東口方面を目的地としていたことが判明した。写真下の分布図の通り、東口界隈全域に及んでいることが分かる。
 東南口は東口と南口とを相互に連絡し、分断されていた東と南を結ぶようになっていた。2008年の「地下通路を介した新宿の一体化」と、どちらが先だったのだろう?
写真撮影者:日本大学4年 今橋輝久
2010年8月6日(金)20時11分
JR新宿駅東南口(新宿区新宿3丁目)にて撮影

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