1.赤坂をサカス? ―TBSの起死回生策―

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 LEDビジョンにより構成された色鮮やかなこの階段は、2008年3月20日にグランドオープンした赤坂サカス内にあるMedia Stairsである。階段の中央には「BooBo(ブーブ)」というTBSのキャラクターが映し出され、階段上部にある2つのモニターではTBSの番組が絶えず放送されることで、サカスがTBSの街であることを印象づけている。
 日テレ・TBS・フジ・TV朝日・TV東京の在京民放5局の本社は全て港区に集中しているが、フジ(台場)・TV朝日(六本木)・日テレ(汐留)は自局を核とする街づくりを強力に推進し、大きな成果を上げている。TBSのある赤坂は、有名・無名の坂が非常に多く起伏に富んだ立地条件がネックとなって、これまで大規模な再開発が難しかった。地価が相対的に低位な水準に留まっている理由でもある。視聴率競争でも劣位に置かれ、企業収益も低迷するかつての「民放の雄」TBSは、故にこの再開発事業に自らの存立を賭けたのだ。
 TBSを赤坂と共に咲かせられるかどうか? 答えが出るには、まだ時間がかかる。
写真撮影者:日本大学4年 小俣 麻紗美
2008年7月30日(水)15時30分
赤坂サカス(港区赤坂5丁目)にて撮影

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