3.カメレオン都市 ―時代に合わせて色を変える秋葉原―

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 カラフルな看板が目立つ電気街に現れた左から2つ目のビルは、東京都主体の再開発計画「クロスフィールド」に基づいて建てられている。都は今まで参入する事のなかった秋葉原に、立地の良さと電気街としての知名度を活かし今回初めて進出した。
 この再開発は、秋葉原とつくばを45分で結ぶ「つくばエクスプレス」の開業(2005年)をにらんで進められている。研究機関が200以上も集まるつくば(筑波研究学園都市)と、IT関連企業の集積が抜群に高い秋葉原が直結することにより、秋葉原をITの世界的な拠点とすることを目指している。この2つのフィールドをクロスさせる新たな鉄道路線は、IT産業の発展を促進するパイプラインの役目を果たすことになる。
 この街は、電気街・パソコン街・フィギュアやアニメの街と、時代の要請に合わせて多種多様な要素を柔軟に取り入れてきた。今回、行政が参入することによって、また新たな色を持つことになるのだろうか。答えは近い将来明らかになる。同調」かも知れない。
写真撮影者:日本大学大学院D1年 松橋達矢
2004年7月4日(日)17時頃
JR秋葉原駅周辺(千代田区外神田2丁目)にて撮影

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