28.東京新聞 奉納

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 願いを込めた鳥居が積み上がっていた。大田区羽田にある穴守稲荷神社。江戸時代、鈴木新田(現在の羽田空港内)開墾の際に、波を受けて堤防に大穴が開いたため、稲荷大神を祭ったところ「風浪の害なく五穀豊穣(ほうじょう)」となったのが起源と社史にある。
 神社も空港内にあったが敗戦で米軍に接収され当地へ。菅原壮人権禰宜(たけとごんねぎ)が話す「神様のもとに通じるゲート」としての鳥居。これらは高さ十五から三十センチほど。歴史的経緯から日航や全日空など航空関係者らも安全祈願に訪れる。
写真撮影者:嶋邦夫
掲載日:2008年4月9日

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