2.百貨店と百貸店 ―デパートの栄枯盛衰―

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 今年没したS.キューブリック監督の遺作「アイズ・ワイド・シャット」(N.キッドマンとT.クルーズ)の看板、その上にはプラネタリウム。左側のビルは、渋谷駅東口前の東急文化会館だ。その右横には、アコム、レイク、武富士、アイフルなどの看板が上から下までひしめいている。各フロアには、「¥むすび」「お自動さん」「ひとりででき太」などと命名された各社の無人契約機が設置され、人目を気にせず気軽に借金できるようになっている。消費者金融(サラ金)業界は、百貨店(各社は売上高も経常利益も大幅減)を後目に、不景気の中で(否、不景気だからこそ)急成長を遂げ、史上空前の利益を更新し続けている。消費と娯楽の一大中心地で(東急本店、ハンズ、Bunkamura、文化会館にプラザ、東急東横線と新玉川線のターミナル・・・・。渋谷は東急の本拠地でもある)、新種のキャッシング・デパートが貸し出した金はどこに消えていくのか?
写真原作者:日本大学2年 矢田直子
1999年7月8日(木)
東横線渋谷駅周辺にて撮影

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